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2013年02月03日

私の将来・・・

私の将来・・・


昨日の午前中は、自宅から離れた場所にあるマンゴーハウスで草取りをしていました。
こちらのマンゴーは後期出荷予定なので、まだまだ花は咲いていません!!
「カタバミ」と言う草にはハダニと言う小さな小さな害虫が繁殖し易いので、花が咲く前に除草しようと頑張っていますよ♪
途中でしたけど、お昼が近くなったので外に出ました・・・

ん!?(@_@;)

ハウスの前に、80歳前後の見知らぬおばぁちゃんが、手押し車に座って田んぼを見つめてボーっとしていらっしゃいます。
近くに民家はないので、何事かと思って声を掛けました。

「こんにちは!どこか、具合でも悪いんですか???」

おばぁさんは、違う!違う!!と笑いながら手を振って、

「私が若い頃には、毎日ここへ通って野菜を作っていたんです。畑が気になっていたんですけど、家族に頼んでも連れて来てもらえないから歩いて来たんですよ?」


ハウスの隣は持ち主の方が病気で入院されてからずっと、何年も荒地でした・・・
もし、その方の奥さまだとしたら、自宅からここまで2キロ?3キロ???
話を聞きながらも半信半疑になるほどでした。
だって、手押し車でお年寄りが歩いて来れる距離ではないですから。


「ハウスを沢山作ってると大変だろうけど、あなたはまだ若いから頑張りなさいね?私みたいに歳を取ると、何をしたくても出来ないのよ?」


そう言って、我が家のハウスを眺めながら、私に向かってにっこりと笑ってくださいました。
そして、立ち上がってくるりと方向転換すると、


「ここまで来るのが、とても遠かったわ・・・」


ためいきをついて、手押し車を押して帰って行かれました。



荒れ放題で、タヌキやアナグマの巣になっていた田んぼは、今年から稲の栽培を委託してくださったと聞いて、安心していたのですが、委託する前にご自分の目で確かめたかったのでしょうね?
ご主人が入院されていらっしゃるので、誰にも頼れずにいたのでしょう・・・
小さくなっていく後ろ姿を自分の将来のように重ねてしまって、少し寂しい気持ちになりました。


私の将来・・・


『後継者が居ないなら、田畑を売れば良い』なんて、そんな簡単なモンじゃないんですよ・・・
田んぼを管理していくためには、畔の草払いや用水路の整備清掃など様々な作業が1年中あるんです。
農業をやめて委託している方の多くも、地域に田畑があれば協力して守って来ているはずなんです!
年金暮らしのお年寄りが人材センターに委託して畔周りの手入れまでしなくちゃならない現実。
我が家にも後継者は居ませんから、近い将来必ず直面する問題なのです。


10年後、20年後、30年後、私が農業を続けて行ける環境が、変わらずにここにあれば良いな・・・と、心から思いました。








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Posted by 幸せうさぎ at 12:00│Comments(4)仕事
この記事へのコメント
私も後継者はいないものと考えています。
以前NHKの朝ドラ「あぐり」で「子どもに夢をみせてあげれない親にはなりたくない」とあぐり夫妻が家を継がせないのかと友人に聞かれた時に言ったセリフです。
主人は姉兄がいますし末っ子ですが、農業後継者です。
上が継がないので親に高校を決まるときに頼まれたそうです。主人はなりたかった夢がありそこの高校に進みたかったけど諦めたそうです。なので、主人も息子にはそんな哀しい選択はさせたくないと言います。もし、息子がやるといえば話が別ですが、息子は小さな時から身体は弱い方ですし、私もちょっと息子にはあってない職業だと思ってます。
なので、いつも、「あなたの好きなみちに進みなさい。あなたの人生だから。あなたの夢ならどんなことでも協力するよ」と話しています。まだ、何になりたいか決まってないみたいですし、毎年将来の夢変りますし。。。
どうなるんでしょうんね。
Posted by ぐりーんざうるす1号 at 2013年02月03日 13:56
ぐりーんざうるす1号さんへ

ご主人には夢があったんですね・・・
私にもしも子供が居たなら、同じく自由な選択をさせると思いますよ。
私は歯科助手でしたから、結婚するまで農作業をするなんて思ってもいませんでした。
人の転機はいつ訪れるか分かりませんよね・・・

息子さんが道を選んだ時には、所有する田畑の行く末も考えながら、共に応援してあげなくちゃですね!
息子さんの将来が明るいものでありますように・・・☆
Posted by 幸せうさぎ幸せうさぎ at 2013年02月03日 21:26
初めまして。
FBのリンクからきて読まさせていただきました。
私の地方も年々後継者が減ってきています。
若者(20~40代)の人数も5人と少なく、
農地の委託がこの5人に割り振りされていっているので、
もう限界状態になっています。
もちろん、この先も放棄地は増えていくのが間違いないような状況です。
苗作りを外注し、田植え・稲刈り・精米と全て外注。
薬剤や肥料は自分持ち・・・一体手元にいくら残るのやら・・・。
でもこのようにしてまで管理しないと、周りの人に迷惑がかかるからと・・・。
おばあさんは確認したかったんでしょうね。
当園も脱サラして・・・
息子がやるといっても喜びたいが賛成できないかも・・・。
そうならないような農家を目指して頑張らないと・・・。
とりとめのないコメントになってしまいましたが、
ちょっと切なくなってしまったのでコメントさせていただきました。
どうも失礼しました。
Posted by はないちご at 2013年02月04日 20:59
はないちごさんへ

FBからのご訪問、ありがとうございました。
やはり、後継者の問題はどちらにあっても深刻なんですね・・・
うちの地区も40代の専業農家は主人だけです。
種子籾を生産しているので、トラクター、田植え機、コンバイン、乾燥機(2台)は最低限必要ですし、それらすべての高価な事と言ったら・・・
本当に、いくら手元に残るか分からないですよね。

仕事だけではなく、運営管理も必要なので、色々な役員を引き受けていてほとんど夜は会合で留守・・・
若い方が率先して農業に取り組みたいと思ったとしても、あまりにも負担が大き過ぎますよね。

おばぁさんの家族も、身体を気遣ったうえで畑を見に連れて行くことをしなかったのでしょうし、畑に行けば委託しないと言い出すんじゃないか?とも考えたでしょうね。
とてもとても、気持ちのしっかりした方でしたから、今となっては農業の体験を少しでもお話しする時間がもう少し欲しかったです。
帰宅されたのはお昼過ぎていたでしょうから、ご家族から叱られていないかと、要らぬ心配までしてしまいました^^;

若い方が農業を続けて行けるような環境づくりも、忙しい日々の中ではありますけど、考えて行かなくちゃいけませんね。
コメント、ありがとうございました(^_-)-☆
Posted by 幸せうさぎ幸せうさぎ at 2013年02月04日 22:11
 
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